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ここまではシナリオ通り
水嶋ヒロさん、小説大賞賞金2000万円を辞退

第5回ポプラ社小説大賞を、本名の齋藤智裕(ともひろ)の名前で受賞した俳優の水嶋ヒロさん(26)が1日、賞金2000万円を辞退したことが明らかになった。(中略)
水嶋さんは6月、芸名も肩書も伏せたまま、原稿用紙388枚の「KAGEROU」を投稿。4回の選考を経て先月25日に大賞に決まった後、27日に編集者が「齋藤さん」に会いに行き、初めて作者が水嶋さんだったと分かったという... (Yomiuri.Online 2010.11.1
これほどひどい茶番、醜い出来レースは見たことがない。

出版不況といわれている中、ほとんど話題にも上らない文芸賞の知名度を高める作戦としては、これ以上ないくらいの宣伝効果。
ポプラ社が知名度イマイチの賞の話題集めとして水嶋を受賞させて、水嶋側も作家転身の宣伝としてそれに乗っかって、さらに賞金辞退で好感度アップでも狙ったのだろうが、俳優業を引退し、執筆活動宣言した直後のこの受賞、あまりにタイミングが良すぎる。

ポプラ社小説大賞は、2005年に発足。大賞賞金は国内最高の2000万円だが、第1回で方波見大志が大賞を受賞している以外、その後、第2~4回にわたり大賞の該当者は登場していない。だが、この賞金額も今年限りで、来年からは大賞賞金は10分の1の200万円となることが決まっている。そして今年の大賞受賞者の水嶋ヒロは、何故か賞金を辞退するという不可思議。

本人は身分を隠しペンネームで応募し、ホプラ社は決定まで作者が水嶋ヒロ本人だとは気づかなかったとしているが、この説明にはちょっと無理がある。なぜならポプラ社小説大賞の応募要項は、ペンネーム以外に本名と職業・略歴の記載が必須としているからで、この傍証だけでもポプラ社の言い分には疑問が残る。それに仮に百歩譲ってそうだったとしても、最低でも最終選考に残った段階では作者の身元確認くらいは普通するだろう。

というより、ここまでケチが付くと、この小説自体が本当に本人が書いたかというところも怪しくなってくる。果たしてこの(本当に書いたという)小説は、この先ちゃんと刊行されるのだろうか。
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by karl.helmut | 2010-11-01 22:32 | Others | Comments(0)