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黒髪'80s別館


by karl.helmut
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爆笑問題×東大 東大の教養

ETV特集「爆笑問題×東大 東大の教養」(NHK教育)

爆笑問題×東大 東大の教養_b0024824_20203421.jpg爆笑問題×東大 東大の教養_b0024824_20204810.jpg
先週の土曜日に放映されたものの録画を見た。
爆笑問題の二人が東大に乗り込み、多くの学生の前で「そもそも教養とは?」というテーマで同大学の小林康夫教授と討論するという内容。

それにしても太田光の物事に対する洞察、見識にはいつも本当に感心させられる。
この討論でも話しを引っ張っていたのは太田光であり、小林教授は終始押され気味。太田光は多角的によく物事が見えて考えていると思うし、彼に共感する部分は非常に多い。
討論の中で、ピカソ、西田幾多郎、柳宗悦、立川談志ら、古今東西の知性を縦横無尽に論じながら、現代における教養とは何か、独自の切り口で迫っている。

「教養とは世の中を楽しく過ごすため知っていたほうがいいモノ、必然的に学ぶモノ」
「多くの学問は実践的でない。研究者は陶芸家に見える、世間と乖離している」
「日本の学者の書物は読んで面白くない、外に伝えようとする表現力が足りない」
(立花隆さん(評論家・東大卒)の本は面白く、学者より分かりやすい)
「教養とは自分が生きやすくするため、自分の居場所を作るための道具」
「日常生活の中で実感(感動)として感じたもの、教養とはそれをつかまえる力」


太田は普段から、雑誌の連載(週刊プレイボーイ、サイゾー)や深夜ラジオ番組(JUNK)でも様々な自論を語っているが、今回のように目の前に相手がいる場合でもきちんと論理的に話しを展開、説明できる能力は本当に凄いと思う。

NHKにしては久々に面白い番組であった。
NHKもこのような番組をもっと制作するのであれば、存在意義を認めてやるのだが....
by karl.helmut | 2006-07-17 21:15 | Others