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黒髪'80s別館


by karl.helmut
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陸上界の松木安太郎を目指す瀬古利彦

正月三が日と言えば元旦がニューイヤー駅伝、2日、3日が箱根駅伝と、駅伝はすっかり新年日本の新しい風物詩になってきた感がある。

その三日間の駅伝でずっと解説をしていたのが、あの瀬古利彦である。彼は、現役時代は修行僧のような寡黙なイメージが一般的だったが、実は結構しゃべるのが好きな人らしい。
ただ、駅伝等での彼の解説は、よく喋るわりには"中身の薄いしゃべり"、"身内(早大、エスビー関連)や自分に近い選手寄りの解説"、"ミョーな馴れ馴れしさ"といった点で評判自体はあまりよろしくないようである。タイプ的に言うならば、サッカー解説の松木安太郎と似たようなところがある。
今日も二日酔いの体で箱根駅伝の復路実況をテレビで観ていたら、瀬古の独壇場の迷解説にお目にかかった。

アナ 「快調にトップを走り続けている順天堂大、板倉」
瀬古 「名前がいいですね」
アナ 「板倉具視(イタクラトモミ)」
瀬古 「五百円札の顔ですよ」
アナ 「.......」 (ノーリアクション)

それを言うならもちろん"岩倉具視"。
おまけに、今の若者も知らない"五百円札"を口にする時代感覚のズレがいかにも瀬古らしい。

瀬古のこれまでの人生は、「名選手は必ずしも名指導者ならず」という格言を地で行っている。稀代の大器と言われた渡辺康幸を大成させることもできず、エスビー食品陸上部監督時代もさしたる実績を収めることができずに監督を退任(事実上解任)している。

これからの彼の陸上界での役目は、お堅い日本陸連の中にあって、ファンへの親しみやすさを重視してのお笑い路線担当でいいと思う。誰が何と言おうが、是非ともこのまま"松木安太郎"の道を極めていって欲しい。

もっとも、そうであっても、常識や基本的な知識が必要であるということはいうまでもないことではあるが。
by karl.helmut | 2007-01-03 20:50 | Sports