久々のメッセージ
2011年 06月 10日
核への「ノー」貫くべきだった 村上春樹氏がスピーチ最初、ニュース映像で原発発言の部分だけ取り上げられてたのを聞いた時は、ちょっとどうかなと思ったのですが、スピーチの全文を改めて読んでみると、今さらながら彼らしい深みのある文章です。
スペイン北東部のカタルーニャ自治州政府は9日、人文科学分野で功績のある人物に贈るカタルーニャ国際賞を作家、村上春樹さん(62)に授与した。バルセロナの自治州政府庁舎での受賞スピーチで村上さんは、東日本大震災と福島第1原発事故に触れ、原爆の惨禍を経験した日本人は「核に対する『ノー』を叫び続けるべきだった」と述べた。村上さんが東日本大震災について自身の考えを講演や授賞式の場で表明したのは初めてとみられる... (47News.jp 2011.6.10)
一昨年のイスラエルのエルサレム賞を受賞した時のスピーチといい、現在、海外でこのようなスピーチができる日本人ということで言うとやはり稀有な存在。数多い日本人文筆家(彼自身は夢想家と自称しているが)の中にあっては、圧倒的な影響力の違いを感じます。人によっては彼の立ち振る舞いを批判する人もいますが、自分に信念を持ちそれを世界で発信できる事はなかなかできることではないし、さすがです。
最近は村上文学自体よりも、エッセイやインタビュー記事での彼の言葉につい注目してしまいます。
→ 村上春樹カタルーニャ国際賞スピーチ原稿全文(上) - 毎日.jp
村上春樹カタルーニャ国際賞スピーチ原稿全文(下) - 毎日.jp
by karl.helmut
| 2011-06-10 23:55
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