究極の個人情報
2007年 04月 21日
日産、携帯電話とITSを使って歩行者と車両の交通事故を低減する技術自動車メーカーが行っている研究はここまで来ているのかというよりも、こんなことまで考えているのかというのが素直な感想である。
日産自動車(カルロス・ゴーン社長)は4月17日、車両と歩行者の交通事故の低減を目指し、携帯電話を使ったITS(高度道路交通システム)の開発と検証実験を開始すると発表した。07年4月以降、携帯電話事業者が新規に販売する第3世代携帯電話には、原則としてGPSによる位置情報通知機能が搭載される....
(CNET Japan 2007.4.18)
これについては、もちろんまだ開発(応用)途中の技術なので、これから検討、解決すべき課題は多いのだろうが、位置情報をリアルタイムで取得し、必要と判断されたとき運転手に歩行者の存在を知らせるとした場合、歩行者が持っている携帯から位置情報をGPS経由で車が受信し、さらに「注意喚起が必要と判断」するのにどれくらい時間がかかるのか? 、それが緊急性が求められる車の運転時に実用的に間に合うのか? ということを単純に思ってしまう。
それよりも、記事中にある
07年4月以降、携帯電話事業者が新規に販売する第3世代携帯電話には、原則としてGPSによる位置情報通知機能が搭載される
などということは全く知らなかった。
当然、その分携帯電話本体にかかるコストは高くなるので、現状でGPS機能を利用者が必要としない場合でもその分の負担が無条件に購入者に掛かることにはどうも納得ができない。
もしかしたら近い将来、第三世代携帯を購入する際に、
「あなたの位置情報を公共性のある特定の用途に利用することに同意しますか?」
などという書類を記入しなくては契約ができなくなったりするのかもしれない。(笑)
そしてこのようなものに同意するということは、イコール究極の個人情報を他人に渡してしまうということである。
by karl.helmut
| 2007-04-21 23:29
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