ドコモが劣勢なわけ
2007年 09月 09日
8月の携帯契約数、ドコモは純減・純増首位はソフトバンクこの結果には驚かないどころか、逆にこの程度で収まっていることのほうが不思議に思うくらいである。
電気通信事業者協会が7日発表した8月の携帯電話契約数によると、NTTドコモが新規契約と解約の差し引きで2万2900件の純減だった。純減は昨年11月以来2度目。端末販売の不振や番号継続制による顧客流出で夏商戦も「1人負け」となった。
ソフトバンクモバイルは18万8900件の純増で4カ月連続の首位。新発売の端末や月額基本料金を980円に抑えた料金プランが好調だった。KDDI(auとツーカー)は15万8500件の純増だった....
(Nikkei Net 2009.9.7)
料金の安さで2台目需要を喚起しているソフトバンク。人気機種、サービスの充実で安定した支持を受けているau。それに対してドコモといえば、「Docomo 2.0」という自己満足でしかないイメージ戦略で迷走している感がある。
ドコモ自身は、苦戦の原因を「他社より料金が高いイメージを持たれているようだ」と分析しているようだが、そんな単純なものではない。
ドコモのCMを見る限り、まず何を訴えたいのかがサッパリわからない。
ただ大勢のタレント(浅野忠信、長瀬智也、妻夫木聡、瑛太、吹石一恵、土屋アンナ、蒼井優、北川景子)がにぎやかに騒いでいるだけのCMばかりで、若者以外の層を完全に無視している。相変わらず、「ケータイは若者のもの」という固定観念から抜け切れていない。ドコモの契約者の半数以上は40代以上と言われているのに、まるでこの世に40代以上の人類は存在しないのではないかと錯覚するほど若者一辺倒のアプローチである。
おまけに「Docomo 2.0」で派手にアピールしている中身といえば、1台で2番号を利用できる新サービス「2in1」や毎月定額で無制限に音楽をダウンロードできる「うた・ホーダイ」、「直感ゲーム」くらい。
「2in1」は月額945円かかるのならソフトバンクで2台目の契約したほうがマシだし、うた・ホーダイはauの着うたフルの二番煎じでしかない。おまけに「直感ゲーム」に至ってはもう論外。(誰も期待していない)携帯画面でやるこんなゲームを目玉にしていること自体が信じられない。
まったくドコモというのは感覚がズレているというか、利用者ニーズが分かっていない。なにより危機感が感じられない。これでは劣勢になっていくのは当然である。
...と言いつつも、いまだドコモを使い続けているワタシ。
ドコモがこれからもこんな調子だと、今使っているmovaの替え時が本当にドコモからお別れする時になるかもしれない。
【ドコモCM 直感ボーリング編】
ケータイを握りながらみんなでスローイング。
誰が大勢で集まってこんなもんやるの???
by karl.helmut
| 2007-09-09 22:43
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