逆境ザックJ 4強 10人耐えて 伊野波決勝弾
サッカーのアジア・カップ第14日は21日、当地で準々決勝2試合を行い、2大会ぶりで4度目の優勝を目指す日本は開催国のカタールに3-2で逆転勝ちし、4大会連続の4強入りを決めた。25日午後4時25分(日本時間同10時25分)からの準決勝でイラン-韓国の勝者と対戦する。前半12分に先制された日本は、同28分に香川(ドルトムント)の今大会初ゴールで同点。後半は吉田(VVVフェンロ)が2度目の警告で退場となり、そのFKを決められて勝ち越されたが、25分に香川のゴールで再び追い付くと、44分に代表戦初先発の伊野波(鹿島)が決勝点を挙げた。もう1試合はウズベキスタンとヨルダンが顔を合わせる... (Tokyo-np 2011.1.22)
カタールは、この調子で自国開催W杯に向けてさらに帰化選手を増やしていくのだろうが、試合前の国歌を斉唱できない代表選手というのもねぇ(笑)。
それでも、FWのセバスチャンとかは、この前のW杯得点王のフォルランみたく非常にいい選手。今回はチームとしての地力の差を見せつけたが、ブラジルW杯予選でのカタールは要注意であることは間違いない。
一方、ザックジャパンでは、個人的にCBとして期待している吉田はまだまだ経験不足。パスやラインコントロールのミスはともかく、性格的に大久保系のようなとこがちょっと不安。2枚目のイエローの場面も、ジャッジの運不運よりも、既に1枚もらっている状況であの行為は不用意すぎる。性格やプレイスタイルは簡単に変えられるものでもないが、こういう悔しい経験を積みながら成長することを願っている。
代わりに入った岩政は、これまで代表に呼ばれても出場機会が無かった理由がわかったような気がする。クリアにしても相手選手のマークにしても何か中途半端。Jではなんとか対応できても、相手が代表クラスだとちょっと厳しい。見ていてハラハラさせられる。次の準決勝が心配だが、次戦は内田が戻ってくるだろうし、伊野波、今野のCBのほうが安心して見ていられる。
特に今回、デフェンス陣が怪我や警告累積等でやりくりが厳しい中、今野の存在感は絶大なものがある。もうちょっと上背があれば世界レベルのCBになれたのに...とか、つい思ってしまうほど。
攻撃面で言うと、本田、香川、遠藤、長谷部の中盤のカルテットは、ジーコジャパンの初期で期待されながら上手く機能しなかった中田、中村、小野、稲本の"黄金のカルテット"をすでに超えた感さえする。この新黄金のカルテット + 岡崎の調子が維持できれば、残り二試合も楽しみである。
それと、個人的にはGKは川島よりも西川を使ってほしい。(ポジショニングと足下の上手さ、1点が欲しい場面でのカウンター狙いのフィード力は西川のほうが上)
2点目の失点のシーン、ゴールマウスの中に入り込んで正座しているキーパーなんて初めて見たぞ。